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2026年10月26日時点の当サイトの集計で、自治体の事業者向け制度1,128件の金額帯と、開業の段階(準備中・1年未満・1年以上)ごとの偏りを整理。自分の段階で探す順番と、読むときの注意点をまとめます。
この記事のポイント
- 融資を除く875件のうち金額が読めた638件の中央値は63万円で100万円以上は306件、融資の中央値は2000万円
- 開業準備中向けは創業・起業が232件中212件で設備投資は96件中1件だけ
- 締切の記載がある制度は270件で全体の4分の1なので探すときは記載なしを前提にする
はじめに
結論から言うと、自治体の事業者向け制度は「金額」も「向いている開業の段階」も、目的によって大きく偏っています。当サイトのデータ(2026年10月26日時点)で、融資を除く875件のうち金額が読み取れた638件の中央値は63万円。一方、開業準備中の人に向けた制度は創業・起業と空き店舗にほぼ集中しています。自分がいまどの段階かを先に決めると、探す範囲を絞れます。
この記事は、当サイトが集計する自治体の事業者向け制度1,128件(都道府県214件、市区町村914件。data/analysis-latest.json の local)を読み解いたものです。各自治体の制度の全数ではなく、当サイトが掲載しているものの集計です。
制度の種類:補助金が772件、融資は253件
まず種類の内訳です。
| 種類 | 件数 |
|---|---|
| 補助金 | 772 |
| 融資 | 253 |
| 助成金 | 60 |
| 専門家支援 | 26 |
| 給付金 | 17 |
融資は全体の約22%です。都道府県の制度214件のうち融資は58件(27%)、市区町村の制度914件のうち195件(21%)で、県のほうがやや融資の比率が高くなっています。以降の金額の集計は、融資を除いた875件を対象にしています。
金額帯:100万円以上は306件、中央値は63万円
融資を除く875件のうち、金額の記載があって数字として読み取れたのは638件です。残りの237件は、「補助率のみ」「金額の記載なし」などの制度です。
| 金額帯(上限額など) | 件数 |
|---|---|
| 10万円未満 | 39 |
| 10〜50万円 | 185 |
| 50〜100万円 | 108 |
| 100〜500万円 | 243 |
| 500万円以上 | 63 |
| 金額の記載なし/率のみ | 237 |
金額が読めた638件の四分位は、25%点が30万円、中央値が63万円、75%点が200万円です。100万円以上は306件(48%)、50万円未満は224件(35%)で、「数万円〜数十万円の小口」と「100万円を超える中口」にほぼ二分されます。融資だけを見ると、中央値は2,000万円でした。
どう読むか
この金額は、制度が示す「上限額」や「金額の目安」を当サイトが読み取ったものです。実際にもらえる額ではありません。補助率(例:費用の2分の1)で決まる制度では、使った費用の額によって、上限より小さくなるのが普通です。また、上限が100万円でも、対象になる経費の条件が厳しければ、実際に使える金額は変わります。金額帯は「どの規模の制度が多いか」を知る目安として使い、申請前に必ず公式の要項で確認してください。
開業の段階で見ると:準備中向けは創業と空き店舗に集中
当サイトは、制度ごとに対象の段階(開業準備中/開業後1年未満/開業後1年以上)を付けています。1つの制度が複数の段階にあてはまることがあるため、段階の件数を足しても全体の件数にはなりません。主な目的ごとの件数は次のとおりです。
| 目的 | 開業準備中 | 開業後1年未満 | 開業後1年以上 | 目的の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 創業・起業 | 212 | 226 | 9 | 232 |
| 空き店舗・商店街 | 87 | 93 | 10 | 96 |
| 融資・利子補給 | 100 | 178 | 142 | 192 |
| 販路開拓・PR | 12 | 94 | 110 | 114 |
| 研究開発・新事業 | 8 | 44 | 59 | 62 |
| IT・デジタル | 4 | 41 | 56 | 57 |
| 人材・雇用 | 1 | 55 | 87 | 88 |
| 設備投資・省エネ | 1 | 45 | 96 | 96 |
| 事業承継 | 5 | 6 | 35 | 35 |
読み取れることは3つあります。
- 創業・起業の制度は、232件のうち212件(91%)が開業準備中の人を対象にしている。 開業前から使える制度の中心です。
- 設備投資・省エネは96件のうち、開業準備中向けは1件、人材・雇用も88件のうち1件。 開業前の段階では、設備や雇用の制度はほとんど使えません。開業後に使うものとして考えるのが現実的です。
- 融資・利子補給は段階が広い。 準備中向けが100件、1年以上向けが142件と、どの段階でも探せます。
全体では、開業準備中向けが471件、開業後1年未満向けが888件、開業後1年以上向けが727件です。「開業して1年未満」の人が、もっとも選べる制度が多い段階といえます。
締切は「書いていない」前提で探す
締切が記載されている制度は270件で、全体の約24%です。残りの858件は、締切が載っていません(随時受付、年度ごとに公表、情報が見つからない、など)。締切のある270件のうち61件はすでに期限切れで、残りの209件は、180日以内に締切が来ます。締切の月を見ると、2026年12月から2027年3月に172件が集中しています。
つまり、「締切を調べて、近いものから探す」のでは、見つかる制度が4分の1に絞られます。まず目的と段階で探し、気になった制度の公式ページで、今年度の募集の有無を確かめる順番が、取りこぼしを減らします。
使い方:自分の段階から探す3つの手順
- 段階を決める。 開業準備中なら、創業・起業と空き店舗・商店街から。開業後なら、販路開拓・設備投資・人材・IT・事業承継へ。
- 金額帯を見積もる。 数十万円の小口の制度は件数が多く、使える場面も多い一方、100万円を超える制度は対象経費の条件が細かいことがよくあります。自己負担を含めた資金計画(後払いが基本)を先に立てておくと、慌てません。
- 公式ページで今年度の募集を確かめる。 当サイトの一覧は探すための入口です。受付期間・対象・必要書類は、必ず自治体のページで確認します。
注意点
- この記事の数字は、当サイトが掲載する1,128件の集計(2026年10月26日時点)で、各自治体の制度の全数ではありません。
- 金額帯と段階は、公開情報から当サイトが読み取ったものです。誤りや更新の遅れがありえます。
- 「載っていない」ことは、制度がないという意味ではありません。
- 参考情報であり、受給や採択を保証するものではありません。最新の条件は、必ず公式の情報で確認してください。
次に読むとよいページ
- 事業者向けの集計(リサーチ):この記事の元になった、自治体の事業者向け制度の金額・種類・段階の集計。数字が更新されるので、最新を確かめられます。
- 自分の市で使える補助金を探す:市区町村ごとに、掲載している制度をまとめたページ。まず自分の市の制度を一覧で見たいときに。
- 市区町村の独自制度が「載っていない」目的を集計:目的別の空白を調べた記事。自分の市で見つからなかったときの、探す順番がわかります。
最終更新日:2026年10月27日







